ともこの日記。

人生消化試合。ただただ流されていくだけの毎日から、少しでも這い上がりたい。心に響いたモノ・コトについてつぶやきます。

少女たちよ、旅をせよ。

 長らく筆が遠のいておりました。いろいろあったので、いつか余裕があればお伝えするとして、今読んでいる本のご紹介。

彼女たちの場合は

彼女たちの場合は

 

 現在進行形で読んでいるので、結末はわかりませんが、とにかくおもしろい。読み進めるのがもったいないと感じるほどに。

 

近年、不倫もの多いなーと思うこともありましたが、「~しじみちょう」あたりから昔の江國さんらしい作品が復活してきたような・・・。

いや、昔よりパワーアップして、より子供の時の繊細な気持ちやその気持ちの質感などが、事細やかに表現されているような気がする。

読んでいると、レイナとイツカと旅をしているような、または二人の両親の気持ちに(勝手に)なって、ハラハラドキドキするような気持ちになる。とても感情移入してしまうのです。

 

私も幼いころ、こうやって心強い友達と世界を旅したかった…と思ったりもしました。若い時の感性って大事で、旅先で感じたことをレイナのようにノートに記録しておきたくなる気持ち、わかるな。

 

ただ読んでて感じたのは、いままでの江國作品になかった(…と個人的に思う)記載方法。ストーリーで起きる出来事を、前もって予告するような書き方、以前はなかったような。

今回は、二人がいなくなる前に、そういうなにがしかの事件が起こるような気配が記載されているのです。あの『落下する夕方』で華子が自殺する時でも、予告はなく、ただ事実として、物語の中の時間の経過にそって書かれていたというのに。

そこだけ、なんだかなーと個人的には思いました。

江國さんの作品には、そういう予告なんて必要ないと思っていたので。淡々とした、一見、登場人物を客観的に突き放したような冷静な進行が、個人的には好きでした。

 

まぁ。そんなことは抜きにしても、心底江國信者の私は、大好きな作品に変わりはないので、今後ちょっとずつ、読み進めていくのであります。

 

前回のブログで朝の通勤について書いたけど、今当駅始発の電車にのっているので、朝の読書の時間めっちゃあるのです。ただその時間をぜんぶ読書に費やすと、すぐ読了してしまうので、あえてANNとかアプリで聞いたりしてますが・・・。

本文とまったく関係ないけど、菅田くんのANN、おもしろいですね。オードリーの次に好きです。