ともこの日記。

人生消化試合。ただただ流されていくだけの毎日から、少しでも這い上がりたい。心に響いたモノ・コトについてつぶやきます。

相変わらず、読書。

 

抱擁、あるいはライスには塩を

抱擁、あるいはライスには塩を

 

 読みすすめるのが、もったいない…と初めて強く思った小説。

このところ読んでる江國さんの長編小説は、たくさんの登場人物がでてくるものが多かったのだけど、こちらは1つの風変りな家族を何十年にもおよび書いているので、どんどんと少ない登場人物一人ひとりに愛情のようなものが芽生えてきて、最後は家族のように感じてしまうという始末。

 

以降はネタバレ要素あります。

 

 

 

 

桐叔父が亡くなったときは、本当に肉親が亡くなったようで悲しかった。満員電車で鼻水やら、涙の大洪水で大変なことに(笑)

 

それから、長男光一くんと涼子ちゃんのなれ初めは、こんなことおこがましいのだけど我が夫婦とも似ていると感じ、とても微笑ましく読ませていただいた。

 

このところ病気のせいか体調も悪く、通勤も座れないと足がこわばってつらいことも多いのだけど、江國さんの小説を読んでいる時だけは忘れられる。

自分のように、根治療法のみつからない難病を患っている人は、自分なりの対処療法を学んでいく必要があるのだなと身に染みて思う今日この頃。