「自分は自分以外の何者でもない」という当たり前の真実。
まだ読んでます。
最終的なことがわかっているので読み進めるのがつらいというのもあるのですが。
その中で記憶に残った一節。
(以下、引用です)
『もし自分が病気でなければ、そう考えることは村山(主人公)には何の意味もなかった。病気を抱えながら生きる自分が自分自身であり、それは切り離して考えることはできない。病気が自分の将棋を強くし、ある意味では自分の人生を豊かなものにしているのだと考えた。』
このように病を認めて、肯定して、やがてくるやもしれない死も受け入れつつも、でも前向きに生きようとする力。
誰とでも正直に、嘘偽りのない発言を貫いた強い心を持つ人。
なんだか、本当に本当に感動した。私もそのように思えるほど、強くなりたい。
そして同時期に同病の方のブログを拝見したところ、やはり同じような記述が。
『自分は自分以外の何者でもないのだから、未来を少しでも明るくするために今できることを努力しなくてはいけない。』
ほんとそうだよね。
今思えば、私は生きていてつらく苦しいことがあると他人や家族に助けてもらうことが多かった。それにどっぷり甘えることになれた私は、きっとこの難病を患った時も、『きっとどうにかしてくれるだろう!』とどこかしらで思っていたのだろう。
ただ頭の悪い私は、理解するのに時間がかかり、今ようやく難病を抱える自分自身が、これからの人生を左右させるのだから、ちゃんと自分で行動しないといけない・・・と思うようになったということなのだろうか。
引用した本の主人公、村山聖さんのような生死にかかわる病ではない。ただ、いつ症状が悪化するかわからない。毎日症状は違うし、その感覚は言葉にしづらいので、自分自身で受け止めて、対処していくしかない。今ようやく腑に落ちた…という感じだろうか。
甘ちゃんな私には少々荷が重いけど、これから先あと何十年いきるのか、明日死ぬかはわからないけれど、とりあえず前向きに行動していく為の、難病な自分なりの答えを日々模索していかなければならないのだなと思う、最近であります。